パラカヌーの日本代表選手である瀬立モニカ選手は、過去のある事故が原因となり障害をもつことになりました。
そして、その障害にも負けず、パラカヌーと出会い、リオオリンピック出場を経て、2020東京パラリンピック、そして2024パリオリンピックでも日本代表の選手にも選ばれています!
パラカヌーの瀬立(せりゅう)モニカの障害の原因
東京都出身の瀬立モニカ選手は1997年11月17日生まれで、2024年の誕生日で27歳となります。
2019年もあと少し。
幸せを噛み締めてます☺️モニカは今、生きててとても楽しいです🥳
楽しいって思いながら生きてるの本当に楽しい‼️hahaha。 pic.twitter.com/Zfn210LKSl
— 瀬立モニカ (@monika3252) December 26, 2019
では瀬立選手の負っている障害はどのようなものなのでしょうか?
瀬立選手の障害は・・「体幹機能障害」と呼ばれるものです。 |
体幹機能障害とは、脊髄や頸椎が傷ついたことによる後遺症による体幹の機能障害のことです。
ではなぜ瀬立選手が体幹機能障害になったのかというと・・
今から11年前。 瀬立選手が高校1年生のとき、体育の授業中に怪我をしたことが原因だったのです。 体育の授業中に倒立前転をした瀬立選手。 その際に背骨を骨折し、「外傷性脳損傷」という状態になり、 脳と脊椎を損傷したことによって胸から下が動かなくなってしまったのです。 |
まさか…と思われる方も多いかもしれませんが、この事故によって
瀬立選手は自力で歩くことができない体になってしまいました。
この時東京国体直前・・。
しかし、4か月の入院と懸命のリハビリによってわずか1年ほどで競技に復帰しました。
体幹機能障害で胸から下を動かすことができない瀬立選手にとっては、カヌーの上でバランスをとることすら最初は難しかったと言います。 |
しかし、徐々に感覚を取り戻した瀬立選手は、パラカヌー選手としての実力をつけ、以来国内のレースでは優勝、
海外のレースでも上位入賞を果たすなど、才能の高さを感じさせる実績を残しています。
パラカヌーの瀬立(せりゅう)モニカの出身高校と大学
高校の授業中に障害を負ってしまった瀬立モニカ選手ですが、通っていた高校はどこだったかというと…
瀬立モニカ選手の出身高校は・・宝仙学園校という高校です。 中学は地元の江東区立深川中学に通われていたので、宝仙学園には中学もありますが、 中高一貫で高校に上がったわけではないということです。 |
その後は筑波大学体育専門学群に在学しながら練習に取り組み、合宿や海外遠征を通して、
他の選手やコーチとの関わり合いを大切にしながら競技生活を送っていました。
瀬立(せりゅう)モニカのパラカヌーとの出会いと母親の言葉
高校時代に体育の授業で障害を負った瀬立モニカ選手ですが、
その後パラカヌーに挑戦したきっかけは何だったのでしょうか?
年内の沖縄合宿が無事に終わりました。
素晴らしい環境とサポートの中で、課題と丁寧に向き合うことが出来ました。支えて下さる皆さんに感謝です。
来月からの合宿も頑張ります‼️
ということで、めっちゃ寒いです東京。🥶(笑) pic.twitter.com/ERma0jE67C— 瀬立モニカ (@monika3252) December 24, 2019
もともとは中学生時代に先生に勧められてカヌーを始めた瀬立選手。
中学生のころはカヌー部のエースとして、また同時にバスケットボールにも注力し、 なんと都大会3位という好成績を収めるほどの運動神経の持ち主でした。 そんな2つのスポーツで活躍していた瀬立選手は、高校1年生の時に体育の授業で障害を負ったことにより、 部屋に閉じこもりがちになってしまいます。 |
事故後、部屋に閉じこもりがちな瀬立選手に、瀬立選手のお母さんは「笑顔は副作用のない薬だよ」と声をかけ、
この言葉をきっかけに瀬立選手は再びカヌーと向き合うようになったということなんです。
瀬立(せりゅう)モニカのプロフィールと経歴
2020年東京パラリンピックに続き、パリパラリンピックでもカヌー競技に出場予定の瀬立モニカ選手。
海の森水上競技場でも練習しています。
世界レベルのコースがあり、寝泊まりも出来て、家からも近い(笑)、最高の競技場です。やっぱりゲートブリッジは映えるなぁ。
ここで3年前にオリンピックパラリンピックが開催されていたとは、感慨深い思いでハードな練習させていただいてます。🫥 pic.twitter.com/UhwvR4tKDr
— 瀬立モニカ (@monika3252) July 9, 2024
<プロフィール>
名前の読み方:せりゅう もにか 生年月日:1997年11月17日(2024年7月現在26歳) 出身地:東京都江東区 所属:江東区カヌー協会 |
<経歴>
元々中学校でカヌーの選手だった瀬立選手は、高校生時代にパラカヌーを始めてわずか2年で、
日本人選手初となるリオデジャネイロパラリンピックへの出場を決めると、
初出場ながら8位入賞という好成績を収めました。
その後も着実に力をつけ、2019年のパラカヌー世界選手権で5位入賞。
このレースの結果、2020年東京パラリンピックのカヌー選手に内定。
東京パラリンピックでは、7位入賞を果たしています!
また東京パラリンピックの旗手もつとめていました。
チャームポイントは三角筋だけど最近は三頭筋もお気に入り😙
6kgの重りを下げて出来るようになってた!!!嬉しい🙆♀️🙆♀️🙆♀️ pic.twitter.com/Tq6lCNT79P
— 瀬立モニカ (@monika3252) March 11, 2020
その後も2022年アジアパラ競技大会では2位となり銀メダルを手に入れました!
まとめ
- 瀬立モニカ選手の障害は、高校時代の体育の授業での事故で負ったもので、背骨の骨折によるものでした。
- カヌーはそれ以前の中学でもやっていたという経歴の持ち主
- 2020年パラリンピックのカヌー代表の瀬立モニカ選手は、1997年11月17日生まれの東京都出身です
- 瀬立モニカ選手は、宝仙学園高等学校から筑波大学体育専門学群に進学しています