新型コロナウイルによる肺炎が、飛沫や接触だけでなく”エアロゾル”という状態でも感染すると判断しているという話が中国から発表されました。
この”エアロゾル”という新しい言葉が出てきて、不安になった方も多いのではないかと思います。
新型コロナウイルスのエアロゾル感染
中国の衛生防疫専門家の意見として、「新型コロナウイルスの”エアロゾル感染”」の可能性があると判断したと、中国メディアによって2月9日に発表されました。
”エアロゾル感染”というのは、患者のくしゃみや咳で出てきたウイルスを含む飛沫(しぶき)が、空気中で空気中の物質と混ざり合ってエアロゾルという状態になり、これを吸入してしまうことで感染する経路のことです。 |
※エアロゾル:気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子、霧などの状態のこと
<新型コロナ>部屋の中のウイルスを吸い込まないための方法
エアロゾル感染とは、患者のくしゃみや咳からでたウイルスを含む”飛沫”が、空気中で”エアロゾル”といいう状態になってふわふわと漂い、それを吸い込むことで感染するということがわかりました。
一般的に医療現場でエアロゾル感染を予防するためには、「空気予防策」という対策をするようになっています。
「空気予防策」とは、空気中にふわふわ漂っている病原体を吸い込まないようにするということが予防の基本となります。
そのための方法として、
の3つが挙げられます。 |
家庭の中で、日常的に高性能の医療用マスクをしたり、現実的ではありませんね・・。
そして、感染してしまった家族にマスクをさせるのは大前提とすると・・
家庭でできる新型コロナウイルスによる”エアロゾル感染”の予防としては、「部屋の換気」というのが現実的ですぐにできる方法になります! |
部屋の換気をすることで、新型コロナウイルスの空気中に漂うエアロゾルの濃度を低くすることができるのです。
【エアロゾル感染予防】家庭でできる効率的な正しい換気方法
ウイルスを含む飛沫から作られる部屋の中のエアロゾルを減らすためには、換気をするということが家庭でのエアロゾル感染のすぐできる対策であることがわかりました。
換気というのは、室内の汚れた空気と屋外のキレイな空気を入れ換えるということ。 特に、最近つくられた住居は高い気密性を保つように作られているため、積極的に換気をしなければ、空気がうまく入れ換わらないということなのです。 |
防犯のためや、密集した住宅地ではプライバシー保護という観点から、なかなか窓を開けっぱなしにするというのは難しいかもしれません。
部屋を効率よく換気するためには、空気の入口と出口を確保することが大切です。
部屋の窓は全く開けずに、キッチンの換気扇を回してみた場合、ある程度部屋の空気は排出されますが、その後部屋の中が陰圧状態になり、それ以上は換気扇の力では空気を外に出せないという状態になるのです。 |
例えるならば、空のガラス瓶の中の空気を吸い口から吸い込もうとしても、限界があるのと同じような状態。
つまり、部屋の空気の入り口や出口の片方だけを確保しても、部屋の中はほとんど換気されないのです。
例えば、
など。 |
この時注意が必要なのは、空気の入口と出口は離しておくこと。
出来れば対角線上にすることで、部屋の空気に流れができて、全体の空気が入れ替わりやすくなります。
また、さらに効率的に換気をするためには、空気を循環させるサーキュレーターがおススメです。
サーキュレーターを、空気の出口となるように開けた窓に向けて(部屋の中にお尻を向けて)作動させることで、部屋の空気を外に強制的に出してくれるので、「換気扇の役目」をしてくれるんです。
おしゃれなサーキュレーターにすれば、常に置いておいても気になりませんよね。
【エアロゾル感染予防】家庭での換気の回数
そして、今度はこの換気をどのくらいの時間、1日に何回行えばよいのか?ですね!
一般的には、換気の時間は、だいたい6~8畳の部屋だと5分くらいで、部屋の空気が入れ替わります。 換気の回数は、1日4~5回ほど行うのが理想です。 |
これは、一般的な部屋の換気についての話なので、実際に新型コロナウイルスに感染した方がいる部屋ならば、できれば常時空気が流れるようにしておくなど、もう少し積極的な換気のほうが安心だと考えられます。
<追記>3月2日
厚生労働省によると、このようになっていました。 やはり、感染者がいる場合は、こまめな換気が必要なようです。 |
寒い日は、意識しないとなかなか窓を開けようという気持ちにならないかもしれません。
でも、部屋の空気は外の空気よりも汚れやすいんです。
\ 空気清浄機もチェック /
まとめ
- 新型コロナウイルスのエアロゾル感染とは、くしゃみや咳の飛沫から作られるものだった
- 新型コロナウイルスのエアロゾル感染の予防策は、高性能の防塵マスクなどをする方法と、換気する方法だった
- 家庭で出来るエアロゾル感染予防である”換気”は、空気の入口と出口に注意して行うことが大切だった