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日本がつけた台風の名前がダサいし変!いつ決めたの?面白い名前一覧を紹介

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日本が台風に名前をつけていることをご存じでしょうか?

「なんか台風の名前ダサくない?」「変な名前がついてる!」「台風の名前可愛い!」と思った方も多いのではないでしょうか。

実は日本がつけた台風の名前は星座から来ているんです。

なぜそれを選んだのか?その理由や背景には、深い理由がありました!

なぜ日本が星座の名前を台風につけることになったのか、その経緯や面白い台風の名前一覧をご紹介します。

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また、他のアジア諸国がどのような名前を提案しているのかも見ていきましょう。

日本の台風の名前がダサい?なぜ星座?その理由と決め方!

台風の名前に日本が星座を採用しているのは、一見不思議に思えるかもしれませんし、「他の国と比べてダサい・・」「ちょっと変じゃない?」と感じるかもしれません。

でも、これはただ適当につけたのではなく、深い理由がありました。

まず、『台風委員会』という日本を含め14か国が参加する国際組織が、2000年以降、アジア地域で発生する台風にアジア名をつけることを決めました。

(2000までは米国が全ての台風の名前をつけていました)

日本が台風の名前として提出したのは「中立的で利害関係がなく、かつ台風と関連性のある名前を」との観点から選ばれた、星座の名前でした。

星座の中でも有名な12星座ではなく、マイナーな星座名が選ばれているのは、台風がどこかで猛威を振るった時に12星座だとその星座に該当する人が気分が悪くなることを考慮してではないでしょうか。

また、星座の名前は短く発音しやすいという点でも、その名前の決め方の基準にピッタリでした。

さらに他の国では人の名前が台風の名前になっていたりしますが、日本ではそれも良くないと考え、無難な名前を・・となり、マイナーな星座の名前に行きついたのではないでしょうか?!

それで結果的に「台風の名前がダサい」となってしまったのかもしれません。

ニュースで日本の台風名で報道しないのはなぜ?変だから?

日本名もつけられている台風の名前ですが、日本のニュースでは「台風11号」などと「台風○号」と報道しています。

なぜ「台風ヤギが接近します」などと報道しないのでしょうか?

気象庁予報課アジア太平洋気象防災センターの笠原真吾さんによると、

  • 番号で呼ぶようになったのは1953(昭和28)年から
  • 固有名詞で呼ぶよりも番号で呼んだ方が順番が分かりやすいメリットがあった
  • その後の調査や研究目的のために整理しやすいと考えられた

そのような気象庁の都合に合わせて、報道するときに番号で呼んだのがきっかけとなっているのだそう。

1947年から1952年にかけては、日本でも台風に固有の名前が付けられていました。

これは、米軍が軍事上の理由で気象情報を収集する際、台風に固有名を付けていたためだったのだそう。

当時、日本は米軍を中心とする連合国軍の占領下にあり、その命名方法が国内でも使用されたようです。

ちなみに、それよりも前の1945年までは、台風は単に「台風」と呼ばれていたとのことです。

日本をはじめとするアジアでの台風名の決め方とその基準

台風の名前を決定する際には、いくつかの基準が設けられています。

まず、名前はアルファベットで9文字以内であることが求められます

これは、発音のしやすさや国際的な使用のしやすさを考慮してのことです。

また、台風が発生する西太平洋および南シナ海地域で使っている固有の名前であることも重要なポイントです。

こうして、加盟国の文化や自然環境に関連した名前として、日本は星座、他の国々は神話の神様や動物、果物などどの名前になっています。

台風の名前は140個用意されており、1から140まで順番に使われ、140まで行ったら1に戻るというルールになっています。

2000年の台風第1号にカンボジアの「ダムレイ(象)」という初のアジア名がつけられました。

その後140番目のベトナムの「サオラ―(ベトナムレイヨウ)」まで行ったら、また「ダムレイ」に戻り順番に名前が使われることになっています。

ただし、大きな被害が出てしまった台風の名前はそれ以降使われないように要請することもできるようです。

面白い台風の名前一覧

では、具体的にどのような名前が台風につけられているのでしょうか?日本が提案した星座の名前をはじめ、他の国々が提案した面白い名前をいくつか紹介します。

  • 日本: コイヌ、ヤギ、ウサギ、カジキ、コト、クジラ、コグマ、トケイ、トカゲ、ヤマネコ
  • カンボジア: ダムレイ(象)、コンレイ(伝説の少女の名前)、クローサ(鶴)、チャンスー(花の名前)
  • フィリピン: マリクシ(速い)、シマロン(野生の牛)、ハグピート(鞭打つこと)、ナーラ(木の名前)
  • 中国: ウーコン(悟空)、バイルー(白鹿)、フンシェン(風神)、ハイシェン(海神)、ムーラン(花の名前)
  • 韓国: ケーミー(蟻)、ナーリー(百合)、ノグリー(たぬき)、チャンミー(ばら)、トクスリ(鷲)
  • タイ:クラー(バラ)、チャバ(ハイビスカス)、アッサニー(雷)、ブアローイ(お菓子の名前)、プラピルーン(雨の神)
  • マレーシア:プラサン(果物の名前)、ターファー(ナマズ)、 ヌーリ(オウム)、ナンカー(果物の名前)、マールボック(鳥の名前)、マーワー(バラ)
  • ミクロネシア:グチョル(ウコン)、ナンマドル(遺跡の名前)、ニパルタック(戦士の名前)、イーウィニャ(嵐の神)
  • ベトナム:チャーミー(花の名前)、コメイ(草の名前)、ハーロン(湾の名前)、バービー(ベトナム北部の山の名前)、ソンカー(さえずる鳥)
  • マカオ:ムイファー(梅の花)、マーロウ(メノウ(瑪瑙))、インファ(花火)、ペイロー(鳥の名前)、バビンカ(プリン)
  • ラオス:リーピ(ラオス南部の滝の名前)、パブーク(淡水魚の名前)、ノンファ(池の名前)、ノケーン(ツバメ)
  • 香港:ライオンロック(山の名前)、チョーイワン(彩雲)、レンレン(少女の名前)、サンサン(少女の名前)、マンニィ(海峡の名前)
  • 北朝鮮:トラジー(桔梗)、ポードル(柳)、カルマエギ(かもめ)、スリゲ(鷲の名前)、ミンドゥル(たんぽぽ)、メアリー(やまびこ)
  • 米国:マットゥモ(大雨)、アイレー(嵐)、ロウキー(男性の名前)

など!このように、各国の文化や伝統が反映されたユニークな名前が多数存在します。

そもそもなぜ台風に名前をつけるの?

台風にアジア名をつけることには、文化の尊重や連帯の強化という目的もありますが、防災意識を向上させるという重要な意味もあります。

アジアの人たちに馴染みのある名前をつけることで、台風の危険性をより身近に感じてもらい、防災対策を促すことにもつながります。

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まとめ

日本が台風に星座の名前をつけた背景には、意外にも合理的な理由がありました。

他のアジア諸国の名前も含め、台風の名前にはそれぞれの文化や歴史が反映されています。

次に台風の名前を耳にしたときは、その名前の由来や背景を考えてみると、台風に対する見方が少し変わるかもしれません。

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