秋の季節、美味しい果物がたくさん出てきますね!
モモ、ブドウ、ナシなど生でそのまま食べることが多い中、干して食べると美味しい柿!
これからたくさん出てくるので、お店で渋柿を見つけたら軒先で干して自分で作るのも良いですね。
そんな干し柿。干す前は渋くてとても食べられない「渋柿」が天日に干されて甘くおいしく変身したものです。
でも、干されることで味が変わり美味しくなるだけじゃないんです!
干される前と干した後で変わる成分
ずばり、干す前後で柿の中で変化するものは、
脂質・ビタミンC・ビタミンA・食物繊維
です!
この中で唯一減っている栄養素はビタミンC。
皮をむいて干すときにビタミンCが破壊されてしまいます。
そのためビタミンCは大幅に減ってしまうのです。
なので、残念ながらビタミンCをとるには生の柿の方が良いということですね!
逆に増えているのが脂質です。
その中でもオレイン酸・リノール酸・αリノレン酸の3つの脂肪酸が大幅に増えます。
これら3つの脂肪酸はオメガ系脂肪酸と呼ばれるもので、血中の悪玉コレステロールを下げる作用があると言われています。
悪玉コレステロールが下がれば、血液がさらさらになり、血栓がつくられにくくなります。
血栓がつくられにくくなるということは、つまり、血栓が原因となる脳梗塞や心筋梗塞などの予防にもなる!ということです。
そして、もうひとつ増えているのが食物繊維とビタミンA。
食物繊維は消化吸収されず小腸・大腸を通り、お腹の調子を整える作用があります。
現在の日本人には不足しがちな成分で、積極的にとることがすすめられています。
ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、たくさんとるのはよくありませんが、皮膚細胞を健康に保つ働きがあります。
サプリメントなどからとると過剰摂取になってしまいますが、干し柿など食べものからとると適度な量をとることができます。
若干の増加ではありますが、カロリーも80キロほどから100キロカロリーに。
1.3倍くらい増えてしまうようです・・・
干されて小さくなっているため、ついついたくさん食べてしまいそうになりますが、食べ過ぎないよう注意が必要ですね。
栄養豊富な干し柿の作り方
そんな栄養豊富な干し柿、自宅でも簡単に作れてしまいます♪
必要なものは、
渋柿・ビニールひも・干す場所
必要なものはこれだけ!この3つがあれば、だれでも作れます。
さて次に皮むきと干し方です。
- 柿のへたを残し、へたの周りをぐるりと一周むく
- へたとは反対側の柿の先っぽからへたに向かってすべての皮をむく
- 60センチくらいのビニールひもを柿の個数の半分の本数用意
- 3のひもの両端に2の柿のへたをギュッと結ぶ
- 柿同士がくっつかないように上下にずらし、日のあたる風通しの良い軒先の物干し竿などに間隔をあけて干す
- お好みの固さの時に収穫(目安は2~3週間です)
(カビ防止のために干す前に沸騰したお湯の中に5秒ほど入れて殺菌するとよいです)
少し手間はかかりますが、安い渋柿がたくさん出回った時期に、栄養たっぷりの干し柿をつくるのはいかがでしょうか?
お酒と意外と合う?!干し柿の簡単おつまみレシピ
干し柿は和製のドライフルーツ。
なのでレーズンと合うような食材には相性が良いんです。
例えば、クリームチーズやバター、くるみやナッツなど!
- 種とへたをとった干し柿を縦半分に切る。
- クリームチーズやバター、くるみやナッツをのせる。
これだけなので簡単です!少し冷蔵庫で冷やすとまた格別。
お好みでクリームチーズとナッツにしたり、バターだけにしたりバリエーションも楽しめて、
お皿におしゃれに飾ったら、急なお客様へのお通しにもなる簡単レシピ!
同じ組み合わせで、干し柿を細かく切って、クリームチーズやバターの中に混ぜ、クラッカーにのせて食べるのもおススメです。
まとめ
- 干し柿になる前後で変化するのはカロリー・脂質・ビタミンC・ビタミンA・食物繊維
- ビタミンCをとるには生の柿
- 悪玉コレステロールを下げるオメガ系脂肪酸が含まれる
- カロリーは上がるので食べすぎに注意
- 軒先に干して簡単に作れる干し柿
- お酒に合うおつまみにもなる
スナック菓子のかわりに体に優しいヘルシーなおやつやおつまみとしての干し柿。
ぜひ今秋は干し柿作りと簡単レシピにチャレンジしてみてください!