台風が近づくと、なぜかそわそわしてしまったり、少しワクワクした気持ちになること、ありませんか?
もちろん、台風は大きな災害をもたらす可能性があるので、そんな気持ちを抱くのは「不謹慎だな…」と思ってしまうかもしれません。
でも、実はこれ、心理的には自然な反応なんです。
他の災害のときにも似たような気持ちになる人も多いとか。
そこで、台風や災害に対する人間の複雑な感情やその理由を、心理学的視点を交えて紐解いてみます!
台風でワクワクしてしまう!不謹慎って分かってるのになぜ?
台風が近づくと、なんだか胸がドキドキして、ちょっとワクワクしてしまう。そんな気持ち、経験したことはありませんか?
もちろん、台風は危険を伴う自然災害であり、被害に遭う方々がいることを考えると、「こんなことを感じるのは不謹慎だ…」と自己嫌悪してしまう人もいるかもしれません。
でも、この「ワクワク感」、実は脳科学的には自然な反応なんです。
台風のような非日常的な状況に直面すると、私たちの脳は交感神経を活性化させ、身体を緊急モードに切り替えます。
このとき感じる「ドキドキ」や「ワクワク」は、実は体と心が危険に備えるための準備状態を整えるサイン。
言わば、自分を守るための防衛本能の一種なんです。
さらに、心理的には「非日常」への興奮や、他者と同じ状況を共有することで生まれる一体感、いわゆる「運命共同体意識」が、こうした感情を増幅させるとも言われています。
これは、人間にとって自然な感情の動きなので、「感じてしまう自分はダメなんだ」と思い詰める必要はありません。
ただし、その感情を楽しむだけではなく、台風の危険性をしっかり認識して、防災行動をとることが何より重要です。
非日常の高揚感と現実の備え、このバランスが私たちの安心と安全を支えてくれています!
台風でワクワク!他の災害でもなるもの?
台風が来るときの「なんだかワクワクする気持ち」、実は台風だけに限った話ではありません。
他の自然災害、たとえば地震のときにも似た感覚を持つ人がいることが報告されています。
これって「不謹慎?」と感じるかもしれませんが、これも実は私たちの脳や心理が引き起こしている、ある種自然な反応なんです。
非日常的な状況に直面すると、私たちの脳は「普段とは違う!」と察知して緊急モードに切り替わります。
つまり、その対象は台風だけに限りません!
体が少し興奮状態に入り、「ドキドキ」や「ゾクゾク」といった感覚が湧き起こることがあります。
さらに、「何か大きな出来事が起きている!」という非日常感は、日常生活へのちょっとした不満や退屈さを打ち消すような一時的な刺激として働くことも。
また、災害時は多くの人が同じ状況を共有しているため、「みんな一緒に頑張ろう!」という運命共同体的な意識が感情を高めます。
SNSや近所での会話で情報を共有し合うことで、自然と緊張や不安を解消しようとする働きが生まれるのです。
ただし、こうした感情が自然なものであっても、災害の危険性を軽視していいわけではありません。
「ワクワク」を感じたら、それを防災行動へのモチベーションに変えるのが一番!
適切な備えをしながら、感情との上手な付き合い方を考えていきたいですね。
台風でのワクワクと雪でのワクワクは違うもの?
台風がもたらす「ワクワク感」と雪が降るときの「ワクワク感」、一見似ているように感じますが、その背景には大きな違いがあります。
台風のワクワクは非日常的な危機感や緊張感によるものが多いのに対し、雪のワクワクにはどこか穏やかでノスタルジックな要素が含まれていることが特徴です。
雪に対するワクワク感の多くは、子供時代の記憶に結びついています。
雪が降ると外に飛び出して雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、寒さなんて気にせず夢中で遊んだ日々。
そんな無邪気で純粋な楽しみを思い出させてくれるのが雪の持つ魅力なのかもしれません。
さらに、雪はその特有の静けさで人々の心を落ち着ける力を持っています。
一面真っ白に染まる景色や、雪が降るときのしんとした空気感は、まるで日常の雑音や心のざわつきを洗い流してくれるかのよう。
だからこそ、雪を見ると「特別な時間が始まる」ような感覚に包まれるのです。
また、雪には文化的なロマンもあります。
韓国では初雪の日をロマンティックな出来事として恋人と過ごしたり、映画やドラマでは感情を象徴するシーンに雪が使われることがよくあります。
日本でもさっぽろ雪まつりのように、雪そのものを楽しむ文化が根付いています。
一方で、台風のワクワクはどちらかと言うと「アクション映画のハラハラ感」に近いもの。
自然の猛威に対する緊張感がある分、そのスリルが私たちを興奮させるのです。
雪のワクワクは心を温かくし、台風のワクワクは心をざわつかせる。
どちらも自然がもたらす感情の揺さぶりですが、その質はまったく違うものと言えそうですね。
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まとめ
台風や災害に対して「ワクワクしてしまう」感情には、非日常への興奮や危機に備える本能が影響していると言われています。
一方で、その気持ちを持つ自分を責める必要はありません。
ただし、ワクワクだけで終わらせるのではなく、実際の災害対策を万全にしておくことが大切です。
感情をきっかけに備えを見直すチャンスに変えれば、きっとより安心して日々を過ごせるはずです。