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家屋の浸水(水害)では片付け後の消毒が大事!服装や消毒方法のポイントは?

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大雨や洪水で家が浸水した後、片付けるのは大変な作業ですが、その後の「消毒」も非常に重要です。

水害後の家屋には、病原菌やカビが発生しやすく、健康に悪影響を与えるリスクがあります。

この記事では、浸水被害を受けた家屋の片付け後に必要な消毒のポイントや、作業時の服装について詳しく解説します。

ここあ
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家屋が浸水してしまった場合の片付けはいったいどのようにすればよいのか?! 浸水した後の家屋の片付けと消毒方法についてまとめました。参考にしてください。

床下床上浸水後の片付けの時の服装や必要なもの!

浸水してしまった場合、一番困るのは汚泥の処理になります。

汚泥には、たくさんのばい菌が含まれており、地肌についてしまうと小さな傷からばい菌が入ってしまい、そこから化膿してしまうことも・・

消毒前の準備と適切な服装

消毒作業を始める前に、まずは安全を確保しましょう。次のような服装で作業を行うことが推奨されます。

  • 防水手袋:水害後の家屋には、細菌や化学物質が残っている可能性があります。防水性のある手袋を着用し、直接手が汚染物に触れないようにしましょう。
  • 長袖・長ズボン:肌を覆うために長袖・長ズボンを着用し、皮膚が直接汚染された水や物質に触れないようにします。
  • 防水長靴:床や地面には危険物が混入していることがあるため、防水性の長靴を履くと安全です。
  • マスク(N95以上推奨):消毒中に発生する薬品やカビの胞子を吸い込まないよう、しっかりとした防塵マスクを着用してください。
  • ゴーグル:消毒剤が目に入るのを防ぐため、ゴーグルの着用をおすすめします。

長そで長ズボン手にはゴム手袋そして帽子やマスクで頭や顔も覆うことで予防することができます!

そして忘れがちなのが首です。

首にはタオルをまくことで保護することが可能です。

さらに、ゴーグルがあれば、眼も守ることができます。

その他必要なものは?

また、気温の高い中での作業で熱中症なども考慮が必要ですね。

スポーツドリンクなどが、手に入ればこまめに摂るのが大切です。

スポーツドリンクが難しいようなら、お茶や水だけでなく同時に梅干しを食べたりして塩分をとるようにするのがおススメです。

床上浸水時の床上の消毒や処理のポイント

水害後の家屋には、さまざまな病原菌やカビが潜んでいます。そのため、徹底的な消毒が必要です。

汚水がしみ込んでしまって洗い流せないものや、消毒ができないものは処分します。

片付けの処理や清掃の流れ

まず、家屋内にある浸水した家具や物品をすべて移動させ、ほうきやくまでなどを使い床をきれいにしましょう。

泥や汚れをしっかり取り除くことが重要です。

その後は水と洗剤で壁や床を洗浄し、目に見える汚れを取り除きます。

この段階でカビが発生している場合は、ブラシを使ってしっかりとこすり洗いをしてください。

浸水被害後に有効な消毒剤としては、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)やアルコール系消毒剤が推奨されます。

使用する際は、必ず製品の指示に従い、適切な濃度で希釈しましょう。

希釈した消毒剤をスプレーやモップで床、壁、家具に塗布します。特にカビが発生しやすい場所(湿気の多い箇所や隅)は念入りに消毒しましょう。
消毒剤を塗布した後は、数分間放置してから水でしっかりと拭き取ります。

これは、消毒剤が十分に作用するための時間を確保するためです。

消毒後は、家屋内の換気を十分に行いましょう。

消毒剤の臭いを取り除くと同時に、カビの繁殖を防ぐ効果があります。

消毒作業が完了したら、しばらく様子を見ながら家屋内の湿気が残っていないか確認します。

湿度が高いままだと、再度カビが発生する可能性があるため、除湿機やエアコンを活用して乾燥させましょう。

また、数日後にもう一度カビの有無を確認し、必要に応じて再消毒を行います。

消毒のポイント

衣類など

煮沸消毒または次亜塩素酸ナトリウムでの消毒をしてから洗濯すれば使うことができます。
ただ、直接肌に触れるようなもの、下着などは廃棄した方がよいかもしれません。

畳や革製布製のソファなど

汚水がしみ込んでしまって洗ったりできないものは廃棄した方がよいです。
汚水が乾いた後で粉塵が舞ったり、異臭を放つことが予想されます。

各自治体の指定の場所に持っていき、廃棄することができるようですので確認の上廃棄するようにしてください。


廃棄の際、罹災証明書が必要な場合があるようなので、事前に申請しておくとスムーズかもしれません。
罹災証明書についてはこちら

また、罹災証明書の申請には罹災状況の確認に写真が必要なので、片付けや掃除の前に写真を撮っておく必要があります!

食器や調理器具など

水でしっかりときれいに洗った後、消毒薬を薄めた液をしみ込ませた布やタオルなどで拭いて乾かします。
後述するように、食器や調理器具などの消毒には次亜塩素酸ナトリウムによる消毒でしっかりと消毒できます。

タンスなどの家具や床、壁など

水で洗い流すか、水拭きして汚れを落とし良く乾かし、その後、食器などと同様に消毒します。

ここあ
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次亜塩素酸では漂白作用で色が落ちてしまうこともあるので、消毒後に水拭きをするなど注意が必要です。

消毒についての安全対策と注意点

消毒剤は効果が高い反面、取り扱いに注意が必要です。

  • 換気を十分に行う:消毒中は窓を開け、換気扇を回して空気を循環させます。
  • 混ぜないこと:塩素系漂白剤と酸性洗剤(トイレ用洗剤など)を混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないでください。
  • 保管場所に注意:子供やペットが触れない場所に保管し、誤飲を防ぎましょう。

災害時にはいつもと異なる環境や状態になっています。

特に子供やペットが間違って誤飲しないよう十分気をつけてください。

床下浸水時の床下の汚泥の処理

床下が浸水してしまった場合、床下に溜まった汚泥を取り除きキレイにしなければなりません。

汚泥をそのままにしておくと、家の土台や基礎に影響がでる可能性があり、悪臭と湿気が床下から立ち上ってきて生活するのも困難になりますし、喘息などのアレルギーに反応することも考えられますので、早めに除去できると一番です。

自分で行うことが難しい場合や床下に潜れない場合は、専門の業者や大工さんなどの協力も考えた方がよいかもしれません。
ねこ
ねこ

自分で行う場合は、家の周りや床下の汚泥を取り除いた後、水分などは雑巾などで吸い取り取り除きます。
可能であれば最後に水で洗い流すのが一番です。

汚泥の除去には、土嚢袋を用意してそこに汚泥を詰めて、自治体が指定する廃棄場所にそのまま持っていくのが良いようです。

ここあ
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捨て方など各自治体で異なるかもしれませんので、確認してから作業に入るのが良いです!

床上床下浸水時の消毒方法について

汚染の程度がひどい場合、長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用する。
対象物が、色あせ、腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、アルコール、塩化ベンザルコニウムを使用する。

消毒薬 対象と使い方

食器類・流し台・浴槽

次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)

0.02%に希釈する

①食器用洗剤と水で洗う。
②希釈した消毒液に5分間漬けるか、消毒薬を含ませた布で拭き、その後、水洗い・水拭きする。
③よく乾燥させる。

消毒用アルコール

希釈せず、原液のまま使用する

①洗剤と水で洗う。
②アルコールを含ませた布で拭く。
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること
※火気のあるところでは使用しない

10%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)

0.1%に希釈する

①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで
水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。

 家具類・床

次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)

0.1%に希釈する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで
水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。
③金属面や木面など色あせが気になる場所は、
水で2度拭きする。

消毒用アルコール

希釈せず、原液のまま使用する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで
水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②アルコールを含ませた布で拭く。
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること
※火気のあるところでは使用しない

10%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)

0.1%に希釈する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで
水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。

厚生労働省HPより引用

消毒する対象物により、薄める濃度が異なる場合もあるのでご注意ください。

よく自治体などで床下の消毒のために消石灰を配布することがあるようなのですが、厚生労働省では推奨していないようです。

万が一、消石灰を使う場合水に溶けると強アルカリの液体になるので皮膚などにつかないように注意が必要です!

まとめ

  • 浸水後の片付けの際には長そで長ズボン等地肌に汚泥がつかないようにする工夫が必要です
  • 床上の片付けでは、汚れて洗い流せないものや不要なものは廃棄するのがベスト
  • 洗い流せるものは汚れを水で流した後、対象物にあった消毒方法で消毒するよう気をつけてください
  • 廃棄方法など確認してから作業を始めることで二度手間になることを防げます!

水害後の片付けは大変な作業ですが、消毒作業をきちんと行うことで、家屋内の安全性を確保し、健康リスクを減らすことができます。

適切な服装を整え、正しい方法で消毒を行い、安全で快適な生活空間を取り戻しましょう。

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