さくらんぼ狩りの季節になると、甘くてジューシーなさくらんぼを思う存分食べたくなりますよね?
特にさくらんぼ狩りに行くと、目の前に広がる真っ赤な宝石のようなさくらんぼを「もうちょっと、あともうちょっとだけ…」とついつい食べ過ぎてしまうことも。
だけど、「さくらんぼをたくさん食べると体に悪いのかな?」と気になったことはありませんか?
さくらんぼ狩りで食べ過ぎるとどうなる?
さくらんぼをついつい食べ過ぎてしまうと、体にどんな影響があるのか、まず気になるところですね。
美味しいからといって、何個でも無限に食べられるわけではありません。
さくらんぼの成分には、体にさまざまな反応を引き起こすものがあります。
1. 下痢や腹痛を引き起こす可能性
さくらんぼには、100gあたり1.2gの食物繊維が含まれており、これが便通を助ける効果を持っています。
しかし、食べ過ぎるとお腹を壊してしまう可能性も。
さらに注目したいのが、さくらんぼに含まれている「ソルビトール」という成分。
これは糖アルコールの一種で、消化があまりされにくい物質です。
ソルビトールはお菓子やガムにも使われる甘味料ですが、実はこれを大量に摂取すると、下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
海外では、なんと下剤として利用されることもあるそうです。
特にさくらんぼ狩りでは気がつかないうちにどんどん食べてしまうので、ソルビトールの過剰摂取には気をつけたいところです。
実際、ソルビトールを10g以上摂取するとお腹が緩くなると言われています。
さくらんぼ100g中に含まれるソルビトールは2〜5g程度なので、ソルビトールの観点から見れば、一日に食べても良いさくらんぼの量は200〜500gということになります。
数字だけ見ると「結構たくさん食べられるじゃん!」と思うかもしれませんが、さくらんぼ狩りなどでの食べ過ぎには注意が必要です。
2. 果糖の取り過ぎに注意
さくらんぼは100gあたり60kcalと、果物の中では比較的カロリーが低めですが、糖質量は100gで約14gと標準的な果物と同じくらいです。
果物は自然の甘さでヘルシーなイメージがありますが、さくらんぼを食べ過ぎると糖質の過剰摂取になりかねません。
3. アレルギーに注意
意外かもしれませんが、さくらんぼもアレルギーを引き起こす果物の一つです。
さくらんぼのタンパク質がアレルゲンとなり、アレルギー症状が出ることがあります。
特に「花粉-食物アレルギー症候群」という症状で、カバノキ科(白樺、ハンノキなど)の花粉症を持っている方がさくらんぼを食べると、口や喉にかゆみや違和感が出ることがあります。
免疫システムが、さくらんぼのタンパク質をカバノキ科の花粉と間違えて過剰反応を起こしてしまうのです。
もしあなたが白樺やハンノキの花粉にアレルギーを持っている場合は、さくらんぼだけでなく、他のバラ科の果物にも注意が必要です。
桃、りんご、梨、いちご、梅など、さくらんぼに近い植物もアレルゲンとなる可能性があります。
アレルギー体質の方は、自分がどの果物にアレルギーがあるかをしっかり確認しておくと安心ですよ!
さくらんぼは何個食べたら食べ過ぎなの?
では、実際にさくらんぼを何個食べたら「食べ過ぎ」になるのでしょうか?
厚生労働省と農林水産省が提唱する「食事バランスガイド」によれば、果物は一日200g程度が適量とされています。
さくらんぼの場合、約39粒がこの200gに相当します。
これを目安にすれば、さくらんぼ狩りでもついつい食べ過ぎてしまう心配はなくなるかと思います。
もちろん、さくらんぼ狩りを楽しみながら、適量を守るのはなかなか難しいかもしれません・・。(さくらんぼ狩りをしていたら39粒なんてあっという間ですよね・・)
ですが、後々体調を崩さないためにも出来る範囲で自制心を働かせると良いかと思います。
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まとめ
さくらんぼ狩りは、春から初夏にかけての楽しみの一つですが、食べ過ぎには注意が必要です。
下痢や腹痛、果糖の過剰摂取、アレルギー反応など、さまざまなリスクが潜んでいるため、適量を心がけて楽しむことが大切です。
さくらんぼは200g(約39粒)を目安にし、体調やアレルギーにも気を配りながら、甘酸っぱい美味しさを満喫してください。
食べ過ぎないようにして、健康的にさくらんぼ狩りを楽しみましょう!